自動掃除機能付きの加湿空気清浄機おすすめ6選｜デメリットは？シャープも！

ウイルスが蔓延しやすい冬や花粉シーズンなど、今や生活空間に欠かせなくなってきているのが空気清浄機。加湿器として使われている場合もあり、1家に1台だけでなく各部屋に設置している家庭も多いです。空気清浄機を使う上で面倒なのは、定期的に必要となるフィルターのお手入れです。

本来ならば掃除機等でのお手入れが必要なフィルター掃除を、自動洗浄機能が搭載された製品なら、自動でキレイにします。しかし、自動掃除機能が付いた空気清浄機は意外に少なく、どのモデルに搭載されているのか分かりにくいですよね。

そのため、デメリットもありそうで自動洗浄機能は必要か？と考える方も少なくありません。ここでは、自動掃除機能が付いた空気清浄機を販売しているメーカー・選び方・プラズマクラスター機能付きや加湿空気清浄機などおすすめのモデルをご紹介します。定番人気メーカーのシャープやダイソン製品も解説しています。

空気清浄機は、2週間前後で定期的にお手入れが必要です。多くの空気清浄機は、集じんフィルターや脱臭フィルターなど複数枚のフィルターを採用していますが、外側のプレフィルターにはどうしてもホコリが溜まってしまいます。

フィルターにホコリやカビ付いていると、空気をキレイにするどころかウイルスを空気中に巻き散らしてしまいます。さらに空気清浄能力が落ち、電気代が高くなります。

自動掃除機能は自動でフィルターをキレイにするので、お手入れが最小限で済む非常に便利な機能。忙しい方、掃除が苦手な方におすすめです。

自動掃除機能付きの空気清浄機には、メリット・デメリットがあります。それぞれをしっかりと理解した上で、自動掃除機能が必要かどうかを判断するようにしましょう。

自動掃除機能の最大のメリットは、フィルターの掃除回数を減らせることです。定期的にフィルター掃除をしてくれるので、お手入れが大変なフィルター掃除や交換を少なくできます。

また、人の手でフィルターを掃除する場合、どうしても空気中にほこりが舞い上がってしまいます。ですが、自動掃除機能付きであれば空気清浄機内でフィルター掃除が完結するため、室内の空気を汚さずに済むのもメリットです。さらに、ほこりの舞い上がりを抑えることにより、エアコンのフィルターも汚れにくくなるのも嬉しいポイントです。

自動掃除機能付き空気清浄機は、自分でフィルター掃除をする必要がある空気清浄機に比べて本体価格が高くなるのがデメリットです。また、自動で掃除するときには短時間ではあるものの電気を使う仕組みになっています。そのため、電気代が高くなる可能性があります。

さらに、フィルター掃除はしてくれますが完全にメンテナンスフリーではない点もデメリットです。たまったゴミを取り除いたり本体に付いた細かい汚れを掃除したりなど、定期的なお手入れが必要になります。

シャープの空気清浄機といえば、独自の空気浄化技術「プラズマクラスター」です。自動掃除機能「抗菌Wスクラッチャー」は、上位モデルにのみ搭載されています。本体の抗菌・防カビ・ホコリブロック加工された「抗菌ブラシ」が2本のくし歯でプレフィルターのホコリを回収し、抗菌ダストボックスに集めます。ブラシとダストボックスは水洗いが可能です。

日立の「クリエラ」は、モデルは少ないのものの人気が高い空気清浄機シリーズです。自動掃除機能は2020年現行モデルには搭載されていませんが、以前のモデルには採用されているものもあります。

「自動おそうじユニット」のブラシが運転48時間ごとに上下に動いて、プレフィルターのホコリをかきとり、ダストボックスに集めます。ホコリが溜まる前に自動で掃除してくれるのが嬉しいポイントです。

三菱電機の空気清浄機の「MA-PV90A」と「MA-83H」の2種類には、どちらにも自動掃除機能の「おそうじメカ」を搭載。空気清浄運転時間を計算し、プレフィルターのホコリをブラシで掃除してダストボックスに集めます。ダストボックスの溜まったゴミは約4カ月に1回捨てるだけと、お手入れが簡単です。

スタイリッシュなデザインが人気のダイソンの加湿空気清浄機は、清浄された空気を循環させ、夏は涼しい風を送り1年中活用できます。加湿フィルターは、加湿お手入れ機能でタンクなどの給水システムと同時に洗浄できます。遠心ポンプの力で水垢を落とし、給水システムをすみずみまで洗うので、いつも清潔に使えます。

富士通ゼネラルは空気清浄機モデルは生産終了し、現在は脱臭機モデルとして販売しています。ニオイを化学的に分解する「高速メガフィルターⅢ」を採用。「脱臭フィルターオートクリーン」機能で、24時間ごとにヒーターを加熱し、熱で脱臭力を蘇えらせます。

除菌や加湿だけでなく、ペットのニオイなど脱臭に力を入れたい家庭におすすめです。室内でペットを飼っている方にはペット用の空気清浄機・脱臭機も人気です。詳しくは下記の記事を参考にしてください。

空調機で有名なダイキンは、空気清浄機も販売しています。しかし、自動清掃機能が付いているモデルは販売されていません。なかにはフィルター掃除の頻度を抑える機能が付いているものもあるので、気になる方はチェックしてください。

一般的な空気清浄機に対して、空気の清浄とともに加湿ができるタイプを加湿空気清浄機と呼びます。加湿とは、水分を空気中に放出し室内の湿度を上げる機能です。特に、乾燥しがちな冬場は加湿によってウイルスの蔓延を防げるため、非常に重宝します。以下にそれぞれの特徴をまとめました。

ほかにも、加湿だけでなく除湿もできるタイプや脱臭機・イオン発生機などの種類もあります。価格と機能を比較しながら、必要な機能を持った製品を選んでください。

空気清浄機の集じん方式は、「ファン式」と「電気式」に分かれます。それぞれに長所と短所があるため、個々の特徴をよく見て選びましょう。以下に種類別の特徴を紹介します。

【ファン式】

• ファンを回転させて空気を取り込み、フィルターを通してホコリや菌を取り除く。
• 集じん力が強い分、ファンの音がする。
• 多くの製品に採用されているので選択肢が多く、価格が安定している。
• フィルター掃除の手間がある。
• 強い集じん力を求める人におすすめ。

【電気式】

• 電気の力で空気中のホコリや臭いを取り除く。
• ファンを回さないので、音が静か。
• 電気式の製品はあまり多くないため、選択肢が少なく比較的高価。
• フィルターが汚れにくく、掃除の手間が少ない。
• 寝室や赤ちゃんのいる部屋など、静けさを求める場所におすすめ。

適用床面積とは、30分で空気をキレイにできる面積を指します。実際の部屋より広いものを選ぶと、その分素早く空気をキレイにできるので、空気清浄機を設置する部屋の広さに合わせて選びましょう。

また、空気清浄モードでの清浄時間より、加湿空気清浄モードでの清浄時間のほうが時間がかかる場合が多いです。目安となる清浄時間もチェックしておきましょう。

空気清浄機は、さまざまな便利なセンサーを搭載しています。

• ニオイセンサー…空気中のニオイを検知。ペットやタバコのニオイが気になる方に。
• ホコリセンサー…ハウスダストや土埃を検知。PM2.5や花粉対策にもおすすめ。
• 温度センサー…室内の温度を検知して表示。
• 湿度センサー…湿度を検知して、一定水準以下の湿度にならないようにコントロール。
• 照度センサー…部屋が暗くなると、静音モードに切り替わる。

どのセンサーを搭載しているかはモデルによって異なります。空気清浄機を設置する部屋に、必要なセンサーが何かを確認しておきましょう。

空気清浄機のフィルターは、HEPAフィルター・TAFUフィルター・プレフィルターの3種類があります。それぞれの特徴を紹介するので、参考にしてください。

• HEPAフィルター
  JIS規格で定められた基準をクリアしているフィルター。集塵率が高いのが魅力ですが、使用していくうちに劣化していくため買い替えが必要になる
• TAFUフィルター
  寿命が長く劣化しにくいのが魅力。TAFUフィルター搭載モデルは少なく、価格も高いのがデメリット
• プレフィルター
  プレフィルター搭載モデルはリーズナブルなものが多く、汚れが目に見える点が特徴。こまめなメンテナンスが必要な点がデメリット

空気清浄機に自動掃除機能が付いていれば、面倒な定期的なフィルター掃除を省略できるので、お手入れを簡単に済ませられます。忙しくてなかなか掃除まで手が回らない方や、掃除が苦手な方におすすめの機能です。自動掃除機能で手間なく快適な暮らしをしましょう。