アロマ対応の空気清浄機のおすすめ｜いい匂いの部屋に【香りが消える？併用できる？】

感染症の予防のために部屋の空気をきれいに保ちたいと考える方も多いですよね。近年、部屋の臭いを除去したりウイルスなどが含まれている空気をきれいにしたりする空気清浄機を自宅に置く人が増えています。

空気清浄機は目に見えない空気中のハウスダストや花粉などのアレルギー物質を吸いとる効果や、消臭効果が期待可能です。一方でアロマには香りを楽しみながら心と身体を癒してくれるリラクゼーション効果があり、お部屋をいい匂いに導きます。

空気を清浄しながら同時にアロマを焚いて、お気に入りの香りで部屋をいっぱいにできればリラックスできて幸せな気持ちになれますね。この記事では、空気清浄しながらアロマを焚けるのかどうかを解説していきます。

空気清浄機は「脱臭フィルター」をはじめとした脱臭の仕組みを有するものが多いです。フィルター以外にも、マイナスイオンやオゾン・光触媒といったさまざまな方法が採用されており、脱臭機能のない空気清浄機は少数派です。

そのため、空気清浄機とアロマを併用すると、アロマの香りは空気中から除去されてしまい香り効果はなくなります。

空気清浄機は通常、タバコやペットの臭いなどの不快な臭いをなくすことを想定して作られたものです。しかし、人にとってはいい香りのアロマも空気清浄機は臭いとして認識し、香りを消臭します。せっかくアロマを焚いたのに香りを楽しめないと残念ですね。

前項では、空気清浄機がアロマを臭いとして認識し、分解し消臭する仕組みを説明しました。アロマを併用していると、空気清浄機にとってはいつまでも消臭するべき臭いが存在していることになり、過剰に稼働し続けてしまいます。

通常の使用時よりも多くの臭いを消臭処理し続けると、消耗品のフィルターが早く劣化したり、空気清浄機自体の寿命が短くなったりするリスクが増えます。空気清浄機の寿命については、以下の記事で解説しています。

最近では空気清浄機に加湿機能が付いているものが多くなっていますね。アロマ加湿器なども販売されているので、加湿空気清浄機のタンクにアロマ水を入れてしまえばいいと考える方もいると思いますが、これはＮＧです。

タンクに水道水以外の水を入れてしまうと故障や破損の原因につながります。パナソニックやシャープなどの公式サイトにも注意書きが記載されているので、加湿空気清浄機を使用する際には気をつけてください。

空気清浄機・加湿器・アロマディフューザーとお部屋の空気を整える家電にはさまざまな種類がありますが、これらの違いがよく分からない方もいますよね。これら3つは、使用目的が異なる製品です。まず、空気清浄機は前述したように空気中の臭いや汚れを除去します。

加湿器は、ミストを作り出して部屋の湿度を上げるために使用されます。冬場の乾燥する時期に、湿度を上げて風邪を予防し快適に過ごすための必需品です。しかし、アロマディフューザーには、このような空気清浄や加湿の機能はありません。

ミストを放出しているため加湿器と同様に見えますが、水質や量がまったく異なります。放出されたミストはそのまま下に落ちていくため、湿度はほとんど変わりません。アロマディフューザーは、あくまで香りを広げるためのものなのです。

臭いを消す性質上搭載するのが難しいため、基本的に空気清浄機にはアロマを焚く機能が備え付けられていません。しかし、少数ではありますが、空気清浄器とアロマディフューザーが1台になったアロマ空気清浄機が販売されています。

このアロマ機能付きの空気清浄機を使用することで、空気清浄とアロマ、ふたつの機能を同時に楽しめます。

アロマ空気清浄機を使用する上で、注意しなければならない点があります。購入前にきちんと理解しておきましょう。

アロマ空気清浄機を使用する際の注意点1つ目は、エッセンシャルオイルの使用ができないことです。エッセンシャルオイルとは、植物から抽出された100%天然のオイルを指します。

通常アロマディフューザーではこのエッセンシャルオイルを使用します。しかし、アロマ空気清浄機は構造が複雑なため、水に溶けにくい性質を持つエッセンシャルオイルを使用すると故障の原因となってしまいます。そのため、空気清浄機にはアロマソリューションと呼ばれる製品を使用します。

アロマソリューションとは、エッセンシャルオイルを乳化させて水に溶けやすくしたアイテムです。アロマ空気清浄機を使用する場合は、必ずアロマソリューションを使用しましょう。

アロマ対応の空気清浄機は、ほとんどの場合が加湿機能付きです。アロマ空気清浄機を使用する際の注意点2つ目は、空気清浄モードではアロマを使用できず、加湿モードのみアロマを焚ける点です。アロマ使用時にはモードの使い分けに注意する必要があります。

さらに、加湿機能でアロマを焚く場合には加湿がメインのため香りが弱くなります。機種対応のアロマソリューションを使用しなければならず、香りの種類が限られてくる可能性もあります。

アロマの香りをしっかりと楽しみたい方は、空気清浄機とアロマディフューザーを別々に購入し、タイミングをずらして使用するのがおすすめです。

ここまでアロマ空気清浄機を中心にご案内してきましたが、加湿を目的としてアロマもついでに焚きたい方もいらっしゃるかもしれません。そういった方には、アロマ対応の加湿器の使用をおすすめします。

タンクの中に直接アロマを入れるものやアロマシートに垂らすものなど、機種によって使用方法は異なります。無印でも加湿器機能付きアロマディフューザーの販売がありますので、アロマ加湿器が気になる方はぜひこちらも合わせてご覧ください。

感染症の予防のために空気清浄機の購入を検討している方も多いですよ。購入する際には、お気に入りの香りに包まれながら空気清浄ができるアロマ空気清浄機をぜひチェックしてみてください。