空気清浄機はインフルエンザ対策になる？プラズマクラスターや効果的な使い方も解説！

冬になると空気が乾燥しインフルエンザが流行するため、感染しないようにさまざまな対策が必要です。うがい・手洗い・マスクのほか、空気清浄機を稼働する家庭も多いです。しかし、空気清浄機は花粉やホコリばかりでなくインフルエンザの菌に対しても効果があるのか気になります。

効果については、まずインフルエンザの特徴や空気清浄機の性能 をよく知らないと検証できません。効果があるなら空気清浄機を活用し、風邪・インフルエンザ対策を万全にしたいですが、空気清浄機といっても、プラズマクラスター・ナノイー発生などメーカーによって機能が異なり、どれを選べばいいかわかりません。

そこで、インフルエンザの特徴について説明し、次に空気清浄機の機能について解説します。おすすめの空気清浄機もピックアップしますので、ぜひ参考にしてください。

インフルエンザのウイルスは、寄生している生体の細胞の中でしか生存も増殖もできませんが、生体の外でも環境が整えば一定期間は生存可能です。一覧表見てもわかるようにインフルエンザが生存できない環境を作ることが大きな効果につながるでしょう。湿度50％以上の多湿で気温22～30℃の環境では、インフルエンザは生存できません。予防には気温と、特に加湿がもっとも重要です。

インフルエンザ対策に重要なのは、いかにインフルエンザが生存できない環境をキープできるかです。湿度50％以上の環境にいることができればインフルエンザが抑制できます。なるべくなら24時間、自宅はもちろん職場でも加湿器を使用することです。

50％以上の湿度を常に保てるよう環境を整えましょう。空気清浄機の加湿機能も有効ですが、50％以上の湿度にならない場合は加湿器を新たに設置する必要があります。

空気清浄機はインフルエンザウイルスの除去に効果があるのでしょうか。シャープのプラズマクラスターは衣類に付着したウイルスまでも無力化できると宣伝しています。同じようにダイキン工業のフラッシュ・ストリーマ放電やパナソニックのナノイーなどがウィルス除去ができると発信しています。

国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンターでの実験結果ではメーカーの発表とかなり違った結果が出ました。パナソニック・ナノイー発生機ではウィルスの衰退が確かに検証されています。しかし、シャープのプラズマクラスターやダイキンのフラッシュ・ストリーマでは効果が見られませんでした。

また、機種を選ばずともHEPAフィルターの搭載では吸引によりインフルエンザは除去されることがわかりました。空気清浄機を購入する際にかなり参考になる結果ですね。

どうやら空気清浄機だけでインフルエンザを予防できないことが徐々にわかってきました。ただ、まったく効果がないわけでもなく、ホコリや花粉を取り除くことで喉や鼻など粘膜の負担を軽くする効果があります。間接的にはインフルエンザを予防する助けになっているとといえるでしょう。

空気清浄機はインフルエンザの空気感染に対してはある程度予防を期待できます。しかし、感染経路で多いのは飛沫感染と接触感染です。インフルエンザ対策で空気清浄機だけに頼るのは万全ではありません。インフルエンザの生存できない環境作りである室温、湿度、換気に配慮することが必要です。

インフルエンザ対策では手洗いとマスクの着用、そして湿度の調整がもっとも効果的です。加湿機能付き空気清浄機はインフルエンザ対策に期待できます。部屋の湿度がが50％をこえるとウイルスの生存率が4％以下に減少します。

部屋が乾燥しているとインフルエンザウイルスが空気中で活発に動き回ります。鼻の粘膜や喉に付着し、体内に侵入するとインフルエンザを発症してしまいます。湿度が50％以上に調整できるのなら加湿機能付き空気清浄機は効果があります。

空気清浄機は空気循環をうながすような置き方をすることで能力が発揮できます。置き方ばかりでなく稼働時間でも効果が変わりますよ。反対に使い方次第では効果が半減してしまいます。置き方や使い方のポイントをおさえておきましょう！

インフルエンザ対策での空気清浄機の効果的な置き方のひとつは玄関に設置することです。です。外出先から戻ったらウィルスが体に付着しているかもしれません。空気感染を玄関先である程度防げるでしょう。

インフルエンザの感染力を弱めるよう、加湿器と併用して使うのがおすすめです。 また、部屋の入口などのように人の出入りがある場所に設置すると空気清浄機がウイルスの含まれた空気を吸い込みやすく、 空気循環が効果的におこなわれます

空気清浄機のインフルエンザ対策としては24時間つねに運転させることです。つねに稼動させることで効率よく空気環境を整えますます。機種にもよりますが、 1ヶ月の電気代は200円～と、大きな負担にはなりません。空気感染の予防のためにも24時間運転するのがおすすめです。

空気清浄機を選ぶ際には、適用畳数をチェックするのがポイントです。空気清浄機はそれぞれパワーが異なり、どのくらいの広さまで対応可能か確認する必要があります。適用畳数が広い空気清浄機を狭い空間で使用すると、空気を清浄するスピードが上がります。

たとえば、適用畳数が40畳の空気清浄機を6畳の部屋で使用すると、6分ほどで空気がきれいになります。対応する部屋の範囲が広いものほど価格が高くなる傾向があるため、予算と清浄スピードのバランスを考えながら選んでください。

HEPAフィルターは確かにウィルス除去に効果があるということでしたね。メーカー独自開発ではナノイー発生を利用しているパナソニック製品が効果的です。それらをふまえておすすめの空気清浄機を紹介します。

空気清浄機は便利な反面、フィルターのお手入れなどのメンテナンスが面倒です。そういう場合はレンタルを利用するのも手ですよ。会社によって1か月から契約可能、2か月から可能などさまざまです。メンテナンスも必要なく、いつも最新式のものを使えるメリットがあります。レンタル料は一覧を参考にしてください。

以下の記事では、空気清浄機のレンタルサービスについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

いまのところ空気清浄機だけではインフルエンザウイルスを完全に除去はできません。残念ながら、プラズマクラスターイオンでもドアノブや咳などで布に付着したインフルエンザウィルスを取り除く能力はありませんでした。

しかし、浮遊しているウィルスを吸引してHEPAフィルターに集じんすることはできます。 HEPAフィルター搭載の空気清浄機と加湿器を使うことで効果が期待できます。医療関係者が行っている基本的なこと、手洗いやマスクの徹底をすることで感染予防を確実にしましょう。