【2025】メンテナンスフリーの空気清浄機おすすめ8選｜手入れ不要

まず最初に紹介するのは、フィルター自体を搭載しないタイプの空気清浄機です。通常フィルターで埃や微細物質を捕捉する代わりに、フィルター代わりの金属プレートに微細物質を貼り付けます。

この際、微細物質を吸着だけでなく無害化までできるかどうかもチェックする必要があります。

さらに高級品は「オゾン＆紫外線」で殺菌しウイルスを無害化までします。このオゾン＆紫外線殺菌は昔から医療・食品業界では一般的な方式で、近年家庭用空気清浄機でも取り入れられ始めました。

メーカーで言うなら、「エアドッグ(Airdog)」が有名です。メンテナンスの手間がなく商品の選択肢も徐々に増えてきたものの、総じてまだ価格が高価です。

ただしデメリットとして「オゾンの有毒性」を理解しなければなりません。空気中のオゾン濃度が「0.1ppm」以上となると、喉や鼻に刺激を感じる可能性があります。さらに「1ppm」以上では頭痛や咳の原因となるため、定期的な換気の管理が欠かせません。

2つ目はメンテナンスが不要な代わりにフィルターを定期的に買い替えるタイプです。

定期的に掃除が必要なプレフィルターといったものがなく、半年〜2年程度でフィルターそのものを買い換えるだけの空気清浄機が、メンテナンスフリー・メンテナンス不要として売り出されています。

日本メーカーは「10年交換不要」を売りにしているため、性質的には真逆ですが、集じん性能が劣化したら取り替える、と方式的には大変わかりやすいです。有名なところでは「ブルーエア」が挙げられます。

この場合、メンテナンスの手間がない代わりに10年単位の長期で見ると、ランニングコストがやや高めになるのが弱点。

しかし、その都度新品のフィルターに交換すれば、空気自体はとても綺麗になります。

3つ目は自動お掃除機能付きのタイプで、通常2週間に1回お手入れが必要なプレフィルターを自動で掃除します。

シャープの空気清浄機の場合、ブラシでプレフィルターのホコリをかき取り、ダストボックスにためる仕組みです。メンテナンスは約半年に1度、ダストボックスのホコリを捨てるだけ。

ただし、集じんフィルターや脱臭フィルターは1ヶ月に1回のお手入れが別途必要です。そのため「完全なメンテナンスフリー」とは呼べません。

これだけです。拍子抜けするほど簡単ですが、これだけを守れば大きく失敗することはまず無くなります。詳細はこのあと述べますが、

最終的に【CHECK】の空気清浄機に行き着くことになります。

あまりこだわりがない方は、ここまで絞ったら、あとは価格が安いものを選択すれば間違いありません。

それでは詳しく解説していきます。失敗しないためにも【必読】がついた見出しだけはすべて目を通してください！

メンテナンスフリーであるかに関係なく、使用環境の2倍以上の適用面積を持つ空気清浄機を買うのがおすすめ

空気清浄機を選ぶときには、まず最初に何畳のお部屋で使用するかを明確にしてください。2部屋以上を合わせて使う場合・廊下が入る場合も正しく畳数を計算するのが大切です。

次に、空気清浄機のスペック表から「最大適用面積」を確認します。

• 最大適用面積(畳)
  30分で空気清浄する能力を指す

最大適用面積の基準はこのようになっています。

しかし、帰宅時に体に付着した菌やウイルスが室内に入り込んだ時に、30分も清浄時間を待っていられない場合もありますよね。もっと短時間で室内を清浄にしたいなら、表示の2〜3倍の最大適用面積を基準に選ぶと安心です。

※加湿空気清浄機には、「加湿能力の床面積」と「空気清浄能力の床面積」の両方の記載があります。見間違えないようにしましょう。

15畳以上の広い部屋で使用するなら、空気清浄機1台で使用するより2台で使用した方が効果的かつ経済的な場合もあります。

パナソニックの空気清浄機2022年モデルの比較例

※2022年12月現在の価格です

たとえば15畳以上の部屋で使いたい場合、上位機種のF-VXV90を使用するよりもワンサイズ下のサイズ2台で119,800円と経済的になります。

それでいて、最大床面積25畳×2台で運用し、集塵ポイントを2ヶ所室内で作れるため、単純に空間を清浄にする能力はこちらが上です。

デメリットとして2台分置き場所を考えなければなりませんが、経済的かつ効率的なためメリットは大きくおすすめです。

空気清浄機は、シンプルな空気清浄機・加湿空気清浄機・除加湿空気清浄機に大きく分かれます。ここでは、どんな方におすすめなのか、それぞれメリットデメリットも交えて解説します。

空気清浄機には「空気清浄機能のみ」を求める方は、シンプルな空気清浄機がおすすめです。

最近は加湿がセットの「加湿空気清浄機」が主流のため、商品の数として多くはないものの、大手３メーカーは20畳以上のリビングサイズ用をラインナップしています。

• メリット
  ・加湿器と完全に分けられるので、それぞれ最適な場所に設置できる
  ・価格が安い
• デメリット
  ・加湿器が欲しい場合は別で設置が必要
  ・種類が少ない

特に加湿器使用する上で、それぞれの性能を最大限に引き出したい場合は、2台に分けた方が合理的。なぜなら、

・加湿器→床から30cmあげて設置がおすすめ
・空気清浄機→足元への設置がおすすめ

このように、最適な設置場所が異なるためです。

今一番人気で主流なのが、この加湿空気清浄機です。空気清浄機に加湿機能を足したタイプで、冬場に大活躍します。加湿器と空気清浄機をまとめたい方におすすめ。

加湿空気清浄機にさらに「除湿機能」を加えたのが、この除加湿空気清浄機。除湿運転時は加湿タンクに水を貯めるため、直感的に使用できます。加湿空気清浄機に除湿機能も1台でまとめたい方におすすめします。

• メリット
  ・加湿・除湿・空気清浄機能が1台
  ・一人暮らしなら1台で十分
• デメリット
  ・コンプレッサー搭載のため本体が大きい
  ・除湿時の水タンクはこまめに捨てる必要あり

メーカーはダイキン＆シャープが手がけており、価格帯も4万円台〜と高性能ですが比較的お手頃です。

ただし、除湿するためのコンプレッサーが搭載されている分、本体はかなり大きく感じられます。

空気清浄機に求める機能に「脱臭」が含まれる場合は、脱臭機能の仕組みまで確認しなければなりません。

イオンで脱臭するなど方法はさまざまですが、おすすめなのは、ダイキンの空気清浄機機能である、ストリーマでのフィルター内部の臭いの分解。

空気清浄機機能に脱臭機能も期待する方には、ダイキンが一番支持されています。

ちなみに、空気清浄機はあくまで空気清浄機能がメインのため、専用の「家庭用脱臭機」の利用もおすすめです。

・ペット臭
・介護のアンモニア臭
・タバコ臭

といった、生活臭以上ににおいが強い場所で使用したいなら、空気清浄機よりも効果的です。

脱臭能力については記事の後半でも解説をしているので、気になる方はチェックしてみてください。

ランキングを見る前に再度確認。

失敗しない商品を選ぶためのポイントはこちら！

空気清浄機の静音性は、ほぼ基準値内であれば特に気にする必要はありません。が、空気清浄機は音が出る家電だということを事前に理解しておきましょう。ここを知っておかないと「思ったよりうるさいな」となってしまいます。

• 強運転の場合：51〜54db
• 弱(静音)運転の場合：21〜26db

2022年発売機種で確認すると、おおよそ上記数値が一般的なため、これよりも静かなら静音性が高く、この範囲に収まらないならやや音が大きめと判断できます。

ちなみに、弱運転(静音モード)は多くの機種が搭載していますが、格安商品はない可能性もあるため確認推奨です。

基本的に稼働している時はそれなりに音が出てしまいますので、その中で一番問題ないものはどれか？という観点でチェックしましょう。

基本的なサイズは、より優先すべき適用面積で決まってしまう

そのため同じくらいのサイズ同士で「どちらの方がよりスリムか」といった比較をすることになります。また通販で購入した方は「意外と大きかった」といった感想を抱くことが多いので、購入前に確認しておくと安心です。

空気清浄機はサイズと共に置き場所も検討が必要です。特に加湿空気清浄機は本体サイズが大きく、リビングや寝室どこにおいても存在感が出ます。

もっとも、部屋の畳数によって空気清浄機のサイズ感はほぼ決まってくるため、大部屋でも能力を無視した小型サイズを設置したい、といった考え方はおすすめできません。

そのため、存在感のあるサイズの空気清浄機をいかにお部屋に調和させるか、という考え方が重要になります。

空気清浄機は部屋のどこにでも置いていいわけではなく、「ここはダメ」と取扱説明書に注意書きされている場合が多いです。

• テレビやラジオ周辺
  ➡︎加湿空気清浄機の場合、1〜2mは離すよう注意書きされたものがほとんど
• 直射日光の当たる場所
  ➡︎ほとんどの機種でNG
• 窓際・エアコンの風が直接当たる場所など
  ➡︎加湿空気清浄機の場合、湿度センサーが正しく動作しない
• シャープの機種は背面壁際から3cm以上離す
  ➡︎背面吸気のためピッタリ壁付け不可

このように、設置NG場所とコンセントの位置を考えると、空気清浄機の置き場所は意外と自由度が低いです。

そのため、邪魔にならない場所に小さめの機種を置くというよりかは、いかに圧迫感を出さずインテリアと調和させるか、といった考え方が大切になります。

空気清浄機のデザインはあまり気にする必要はありません、と言いたいところですが、常に目に入る位置で数年間使用する以上、多少は気にするべきです。

とくに、リビングサイズの加湿空気清浄機だと、尚更大型になる傾向があります。高さ60〜70cmにも達するため存在感を隠すのは難しく、「見せる家電」として扱わざるをえません。

となると、奥行きの薄さや家具に調和するデザイン性を、多少なりとも気にするべきですよね。大手メーカーの中では、Panasonicの空気清浄機が一番薄型でデザイン性も高いため、現代風のモダンリビングで使う方などにおすすめです。

また、フィルターの交換頻度が高くなってしまう、などのデメリットはありますがブルーエアやエレクトロラックスといったデザイン性の高い北欧の家電メーカーもあるので、割り切ってそちらを選択するのも手です。

電化製品は電気代を気にする方が多いですよね。しかし結論として、加湿空気清浄機含む空気清浄機は、電気代はほぼ考慮しなくてOKです。

空気清浄機の電気代について

• 空気清浄機能を1時間動作させる場合
  ターボ運転：1〜3円
  中〜弱運転：0.1〜1.5円
• 加湿機能を1時間動作させる場合
  ターボ運転：2〜2.7円
  中〜弱運転：0.1〜1.5円

このように電気代はとても安く、1日使用しても1ヶ月300円〜と問題になるほどではありません。

ちなみに、除湿運転は1時間あたり5.8〜6.8円程度かかります。こちらも、1日中使用する機能ではないため、そこまで考慮しなくても大丈夫ですよ。

空気清浄機は、室内の状況に合わせて動作の強弱を合わせるために、センサー搭載機がおすすめです。空気清浄機のセンサーはおおよそ以下のように分けられます。

• ホコリセンサー
  花粉・ハウスダスト・PM2.5など
• においセンサー
  タバコ・線香・料理のニオイ
• 湿度センサー(加湿機能のある機種のみ)

マストはこの3つがすべて搭載された機種ですが、大手メーカー製機種でも、エントリーモデルでは「ホコリセンサー」非搭載機種が増えています。

ホコリセンサーが非搭載の場合、お部屋の埃っぽさに反応する自動運転はないため、ご自身で風量調節しなければなりません。

• 豆知識｜ホコリセンサー非搭載機種でも「自動運転」がある場合
  
  ホコリセンサー非搭載機種でも、実は「自動モード」の表示のある機種が多いです。
  
  これは、湿度センサーを利用した仕組みで、たとえば「湿度が低い＝水分をたくさん飛ばす必要がある＝風量が必要」のように見分けて自動運転をします。
  
  要するに、空気清浄センサー依存の自動運転ではなく、加湿機能の自動運転になります。花粉が多い日など空気清浄能力を上げたい場合は、やはり手動操作するしかありません。

空気清浄機がお部屋を清浄にする仕組みは、以下3つあります。

• ファン式｜ファンの力で室内の空気を循環させてフィルターで除去
  ・パナソニック・シャープが採用
• 電気集塵式｜静電気で吸着させて除去。フィルターを用いない仕組みは捕捉力は弱いものの、ランニングコストが安く業務用に多い
  ・ダイキンが採用
• イオン式｜ナノイーやプラズマクラスターといったメーカー独自開発のイオンで除去
  ・パナソニック・シャープが採用

上記の通り、電気集塵式を採用する主なメーカーはダイキンで、パナソニック・シャープはファン式＆イオン式を採用しています。

しかし、どれがいい悪いというよりも、あくまで空気清浄機の仕組みの話のため、集じん方式よりも肝心なのはフィルター性能です。

そもそも、メーカーを決めた時点で集じん方式も自ずと決定してくるため、製品選びとして重視すべき項目とは言えません。

効果的に空気清浄機を使うなら、吸気口の位置を気にしてください。

• ダイキン・パナソニック
  …前面・側面の3点吸気
• シャープ
  …背面吸気

を採用しており、いずれにしても壁やカーテンで塞がない工夫が求められます。ちなみに、壁際に置いて効率が下がらない点で、ダイキン・パナソニックの3点吸気がおすすめです。

ちなみに、吸気口の高さによって、対応しやすい物質が変わります。

• タバコや煙の匂い｜浮遊する性質がある
  ▶︎上側や側面床上30cmの吸気口が効果的
• 花粉やハウスダスト｜最終的に床に落ちる
  ▶︎前面下部など床に近い吸気口が効果的

特に気になるものがあるなら、気流の流れや物質の特性を考えて空気清浄機を選ぶと、合理的に選べますよ。

空気清浄機の「使い勝手」の視点では、上述の「ホコリセンサーの有無」以外では大きく変わりません。

特に最近はスマートフォン連動を謳い、スマートフォンでモンタリングした室内状況(ほこりやにおい)をお知らせする機能などがありますが、そもそもスマホ連動可能な機種は上位機種のため、自動でホコリ・においに併せて自動運転します。

スマホ連携可能な上位機種は、使い方として電源を入れておくのみなため、それ以上の使い勝手は度外視で問題ありません。

空気清浄機は年々進化の激しい電化製品ではないため、最新機種よりもコストパフォーマンスを重視する選び方も合理的です。

• 空気清浄機の型落ち時期｜9月〜翌2月

要するに、まさにこれからウイルス・浮遊菌・乾燥対策したくなる冬前の時期に新製品に変わります。

しかし、市場在庫に旧式が多く出回っているなら、価格の下がった型落ち品の方がコスパがいい場合が圧倒的に多いです。

空気清浄機のマイナスイオン発生機能は、機種選定で重要視する必要はありません。

電化製品のマイナスイオンというと、「シャープのプラズマクラスター」や「パナソニックのナノイー」を思い浮かべますが、総合的に機種を選ぶときに「プラズマクラスターだから」「ナノイーだから」と最重要視する項目にはなりません。

結果的に選んだ機種にマイナスイオン発生機能が搭載されていた、程度の考え方でも失敗しませんよ。

TAFUフィルターの持続力＆ストリーマの分解が強力！

編集部のイチ推しはダイキンの空気清浄機です。空気清浄機は短期間で買い換える部類の電化製品ではないため、HEPAフィルターを改良したTAFUフィルターの集じん力の持続性は魅力。

また、ダイキンおなじみのプラズマ放電技術であるストリーマ(ツインストリーマ)が、フィルターで捕捉した有害物質を分解するよう照射する設計もポイントが高いです。

ただし、大手3メーカーの中では価格が一番高く、型落ち商品も比較的すぐに売り切れてしまうため、お得に購入できる機会が少ない点が注意。価格を重視する方には向きません。

全面・側面吸気かつ10年交換不要フィルターで使いやすい

次におすすめなのが、パナソニックの空気清浄機です。デザイン性がよく特に奥行きが薄めで、スペースがあまり取れないもの、空気清浄機の存在感を出したくないご家庭に向いています。

フィルターは清潔HEPAフィルターと特筆すべきものはないものの、特に不足もありません。上位機種はナノイーを売りにしているため、加湿器を使用しない時期でも浮遊物質の動きを抑制する効果が期待できます。

ダイキンと比較すると、有害物質を分解するナノイーを「放出」であり、すでに捕捉したフィルター内の物質に働きかけるものではないため、2番手の位置づけとしました。

コスパ商品が一番の魅力！寝室用をお探しの方に

シャープの空気清浄機は、型落ちのコスパ商品が非常にお得な値段で購入できるのが魅力。寝室用のエントリーモデルなら、安い時期で1.5万円〜から通販サイトで販売されています。

ただし、吸気口が背面のため、効果的に室内の空気を循環させるための設置場所にやや考慮が必要な点、壁際にくっつけて設置できずスペースを必要とする点がややマイナスです。

しかし、HEPAフィルター＋プラズマクラスターと、機能自体はパナソニック同等であり、特別悪いわけではありません。除湿機付きタイプがラインナップされているのも魅力です。価格重視で選ぶ場合は十分選択肢となりますよ。

フィルターを汚れたまま放置してはいけないの？と疑問を感じる人もいますよね。通常、空気清浄機フィルターは「プレフィルター」「HEPAフィルター」「脱臭フィルター」などに分かれていますが、どれも最終的には目詰まりを起こし、能力が大きく低下します。

もちろん、それだけならただ能力が低下するだけですが、気をつけたいのは吸着した有害物質がそのまま残ってしまう場合。あるいは、メンテナンスをしないが故に、知らないうちにカビが繁殖してしまった場合です。意味がないどころか有害な空気を排出してしまうと、使わなければよかった…となりかねません。

このため、メーカーが推奨するメンテナンス期間は守る必要があります。

メンテナンスフリーの空気清浄機でも、清浄方法や操作方法・運転音や振動の抑制・Wi-Fiとの連動などさまざまな機能が備わっていて、種類によっても当然違いがあります。自分の好みの機能を備えている商品を慎重に選んで購入しましょう。