空気清浄機で咳が出る原因は？対処法を徹底解説｜つけっぱなしで喉が痛いときは？

プラズマクラスター・ナノイーなどを搭載し、空気中のハウスダストや花粉を取り除いて、嫌なニオイを消してきれいな空気を保つ空気清浄機。しかし、つけっぱなしにしているうちに喉にヒリヒリとした痛みが出る、イガイガして咳が出るといった症状もあるようです。

せっかくお部屋を清潔で快適にするための空気清浄機なのに、体を悪くするのでは逆効果ですよね。空気清浄機が原因で喉の痛みや咳が出る原因はいくつかあり、その原因に応じた対処法をするのが大切です。

本記事では、空気清浄機の使用中に喉が痛くなる原因とその対処法について解説。間違った空気清浄機の使い方についてもまとめています。空気清浄機によって喉が痛い・違和感があるとお困りの方は、ぜひ最後までご覧ください。

メーカーや製品により効果の内容は異なりますが、空気清浄機にイオン発生機能が搭載されているものは花粉や浮遊ウイルスの作用を抑える効果や、消臭効果があるとされています。このイオンが発生する際に同時にオゾンと呼ばれる物質が発生していて、オゾンにより喉の痛みを感じる場合があるようです。

オゾンは高濃度を吸い込むと人体に悪影響を及ぼす物質になります。ただし、日本空気清掃協会により「オゾンを発生する器具による室内ガスの許容濃度は最高0.1ppm」とされていて、この量を守っていれば問題はありません。

人気メーカーのシャープやパナソニックでは、オゾンの発生量は健康上問題ない量と発表しています。ただ、喉が弱い方や体質によりイオン発生機能が合わない可能性もあるので、排出量を低くしたり、機能をOFFに設定したりして確認するのがおすすめです。

イオン発生装置によって起きると考えられる症状としては、のどの痛み・咳・胸や肺への圧迫感などです。また、オゾンは許容濃度を下回る0.01ppmほどでも特有のニオイを感じます。

一般的にはすぐにニオイに慣れると言われますが、ニオイが強い・不快だと感じた場合は、速やかに換気をしましょう。オゾン自体は低濃度であれば消臭や殺菌作用も持つため、一概にない方がいいとは言い切れません。先述したように、体質に合わせて機能を使うのがおすすめです。

メーカーごとにイオン発生装置の名称が異なっており、ダイキンは「ストリーマ」や「アクティブプラズマイオン」、シャープは「プラズマクラスター」、パナソニックは「ナノイー」などの名称です。

イオン発生機能が搭載されているものは通常通り稼働した時に自動的にオンになっている場合があります。イオンによる喉の違和感がある場合は機能を弱めるのがおすすめです。

空気清浄機のフィルターは、細かな空気中の塵を集めるので不純物がたまりやすく汚れやすいため、カビが発生しやすいポイントでもあります。

また、給水タンクやフィルターに発生したカビや雑菌が空気清浄中に排出され、それを長い期間吸い続けるとアレルギー性の肺疾患で喉の痛みのほかに咳や発熱などを起こす場合も。

その前に、こまめに取り外し掃除をするのが大切になります。加湿機能が付いている場合はタンクにクエン酸や重曹を溶かしたお湯を入れ、しばらく置いてからブラシで清掃するのが効果的です。下のリンクでは空気清浄機のお手入れ方法を詳しく解説しています。

過度に加湿するのもカビの繁殖の原因です。一般的に適切と言える湿度は40%～60%と言われていて、70%～80%になるとカビが活性化し、増加しやすくなります。加湿器機能付きの空気清浄機を利用する場合は、湿度が高くなりすぎないようこまめな設定をする必要がありますよ。

加湿機能の搭載されている空気清浄機に入れる水は、基本的に水道水が推奨されているこ場合が多いです。これは水道水が塩素殺菌処理されており、雑菌が繁殖しにくいようになっているのが理由になります。

水道水以外のミネラルウォーターや浄水器を使用した水などはかえって雑菌が繁殖しやすく喉を痛める原因になりやすいです。どうしても水道水以外を使う場合はこまめな洗浄が必要になります。

近年では、身近なものの除菌の意識が高まっています。そこで注目されているのが、次亜塩素酸水を加湿器や空気清浄機に入れて行う空間の除菌です。しかし、この方法は評価方法が確立されていません。空間噴霧できる承認を得た次亜塩素酸水はないので、購入の際はよく調べることをおすすめします。

今回は空気清浄機による喉の痛みとその原因について紹介しましたが、当てはまるものはありましたか。空気清浄機は稼働している時間が長くなりがちな分、1つの設定の違いや手入れの有無で大きな影響を体に与えます。ちょっとでも体調不良を感じる方は試してみてください。